乳酸菌と抗体

はじめに

アレルギーに関係する抗体にはIgE、IgG、IgAなどがありますが、乳酸菌はどの抗体と関係があるのでしょうか。 この記事では乳酸菌と抗体の関係をまとめます。

L-92乳酸菌でIgA抗体が増加

IgA抗体は目、鼻、口の粘膜や唾液中に存在し、ウイルスを捉えて体内への侵入を阻止しています。 30~65歳の男女300人を2グループに分け、片方のグループがL-92乳酸菌を含む飲料を1ヶ月飲んだところ、飲む前や飲まなかったグループより唾液中のIgA抗体濃度が数割上昇していました。

L-92乳酸菌でIgE抗体が減少

IgE抗体は即時型アレルギー反応を起こし、過剰になると花粉症やアトピー性皮膚炎になります。 医療機関でIgE抗体の血液検査を受けることができ、公的健康保険の対象になります。

生後10ヵ月~3歳未満のアトピー性皮膚炎の患者25名がL-92乳酸菌20mgを6ヶ月摂ったところ、血液中の総IgE抗体の数値が大幅に減少していました。

LGG乳酸菌でIgA抗体が増加

腸内でもウイルス・細菌などから身体を守るためIgA抗体が働いています。 マウスにLGG乳酸菌を1週間投与したところ、腸のパイエル板細胞ないるIgA抗体値が対照群より高まっていました。

TMC0356乳酸菌でIgE抗体が減少

通年性アレルギーの患者15名が、ラクトバチルス・ガセリTMC0356乳酸菌入り発酵乳200mlを28日間摂取したところ、総IgE抗体の数値が減少していました。

モラック乳酸菌でIgA抗体が増加

マウスにモラック乳酸菌(MCC1849乳酸菌)の加熱殺菌体を含む餌を2週間与え、コレラ毒素を経口投与したところ、コレラに反応する特異的IgAの量が増えていました。

抗体の検査について

「抗原特異的IgA」や「抗原特異的IgE」は特定の抗原に反応する抗体で、「総IgA」や「総IgE」はその種の抗体全体の量です。 ハウスダスト、ダニ、カビなどに反応する通年性アレルギーの方は総IgE抗体の数値が高くなる傾向があります。

終わりに

乳酸菌の摂取により、インフルエンザ感染後の肺ウイルス量が減少した、インフルエンザの症状が軽減した、アトピー性皮膚炎や花粉症の症状が緩和されたという研究結果も報告されています。