乳酸菌でがん予防

はじめに

乳酸菌は免疫力を向上させるといわれていますが、がんを予防する免疫細胞は活性化されるのでしょうか。この記事では乳酸菌とがん予防の関係をまとめます。

ラクトバチルス・ブレビス(ラブレ菌)

白血球の一種である「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」はがん細胞を排除する働きをし、腫瘍などの異物に反応して産生されるタンパク質「インターフェロンα」には腫瘍増殖抑制作用があります。ラブレ菌は腸管に存在するリンパ組織を刺激し、インターフェロンαが放出されNK細胞が活性化されるため、がん予防に役立ちます。 マウスの皮下に腫瘍細胞(マウスの結腸癌の細胞)を移植した実験では、ラブレ菌KB290の発酵エキスを投与した群のほうが対照群より、腫瘍の重さが軽いという結果になっています。なおこのラブレ菌発酵エキスは殺菌しても、殺菌しないものと同等の効果でした。

ラクトバチルス・プランタラムL-137

L-137は南アジアのなれ寿司から発見された乳酸菌で、HK L-137はそれを加熱したものです。HK L-137は腸液によって力が高まるという特徴をもっています。 HK L-137はインターロイキン(IL)-12やインターフェロン(IFN)-γといったサイトカインの産生を促進し、ヘルパーT細胞の一種である「Th1細胞」による免疫反応を促すことでがん予防になると考えられます。 マウスの腹腔にがん細胞を移植する実験で、0.5mgのHK L-137を投与した群は対照群より生存率が高いことが確認されました。移植後23日目には対照群のマウスは全て死亡しましたが、HK L-137投与群は移植後60日後に4割が生存していたのです。

エンテロコッカス・フェカリスFK23株

フェカリス菌FK23株は白血球の数を増やして力を高めます。乳がん細胞をマウスに移植する実験で、FK23を投与した群は対照群より腫瘍の大きさが小さいという結果が出ています。

乳酸菌生成物

ビフィドバクテリウム、ラクトバチルス、エンテロコッカス、ストレプトコッカスに属する合計16種類の乳酸菌が生産した物質は、マウスの白血病細胞に対する実験で増殖抑制効果が確認されています。このメカニズムは抗がん剤とは異なると考えられています。

終わりに

免疫力向上以外にも、腸内の善玉菌を増やして腐敗物質を減らすことで、大腸がんの発がん物質を減らせるといわれています。
乳酸菌と善玉菌の関係についてはこちらをご覧ください。
参考URLhttp://www.paramountbicycle.com/zenndamakinntoakudamakinn.html